MUSUPERUHEIMU

MUSUPERUHEIMU

第3話

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ベットに寝転がり白色の天井を見る
アタイの名前はマックガール…緑髪パンク頭のハニュエール

ここはUSにある絶海に浮かぶ孤島の収容所

何をやったかだって?
いいやアタイは何もしちゃいないさ
少なくともこんな所へ終身刑で入れられるような事はね…

 「あんにゃろどもめ…(怒)」

アタイは捜査していたある組織に嵌められて無差別テロの
犯人グループの一人として軍にパクられちまった

つーわけでこんな所にぶち込まれてるっつーわけよ

牢屋の中は真っ白な金属の壁に
窓と部屋の出入り口は鉄格子の替わりにレーザーフェンス
そんで両手首を拘束するフォトンハンドカフス(手枷)

 「…んまぁそれはいいとして、なんで囚人服がこれなのかな?」

自分の着ている服を目を向ける
それは黒白ストライプのシンプルなデザインの囚人服だった

 「…アタイは黒髭危機一髪かい?(笑)」

眼帯つけて太いマジックで口の周りに丸く髭書いたら完璧だw
きゃはははははは……って爆笑してるバヤイではない

 「…なんとかして脱獄しよ~っと言いたいところだけど」

アタイは部屋の中を見回す

 「スプーンで穴を掘る真似なんて出来そうに無いしねぇ…」

・・・コッ!・・・コッ!・・・・

そう言ってアタイは壁を軽く小突く

・・・コッ・・・ボオゥゥゥン・・・!!!

 「へっ?」

小突いてた途端、、まるでその行為が引き金になったかと
錯覚してしまうように爆発音が響いてきた

 「ま、まさか…アタイに隠された超能力!?」

などとお約束なボケをかましつつ音の聞こえてきた廊下の方を
レーザーフェンスの隙間から覗いてみる

・・・・ヒュー・・・・

 「おや?看守のアンドロイドが…」

宙を舞いこちらへと飛んできた

 「あぶなっ!?」

アタイは慌てて首を引っ込めた

・・・ガァァァンッ・・・!!

レーザーフェンスに看守アンドロイドが衝突する
そのアンドロイドは頭部が無くなっていた

 「誰だ!?」

看守アンドロイドを破壊した犯人にアタイは怒鳴りつけてみた

・・・・ガシャガシャガシャ・・・・

金属音が廊下に響く
そしてその音はアタイの牢屋前へ差し掛かる
それの正体は…

 「ガーディアン!?」

群青色のシノワゾアだった

・・・・・ガシャガシャガシャ・・・・

そしてそのままガーディアンは廊下の奥へと進んでいく

 「なんでこんな所にガーディアンが…?」

疑問と共に好奇心も沸いてきて
アタイはガーディアンの後をつけようと思った

 「てなわけでごめんよ」

アタイは壊された看守アンドロイドを
レーザーフェンスごしに探る

 「あった!」

携帯のような数字の並んだ小さな装置を取り出した

 「え~とアタイの囚人番号でいいのかな?」

・・4・・6・・4・・9・・・っと数字を押していき
最後にトランスミッション(送信)のスイッチを押すと

・・・・ブォォン・・・・

牢屋の入口のレーザーフェンスと
手首のフォトンハンドカフスが消失する

 「よしよし♪んで後は…」

再度、看守アンドロイドをさぐり
オレンジ色のウェポンキューブを取り出す
それをちょいと細工するとフォトンハンドガンが手の中に現れる

 「武器確保~サンクスモニカ~♪」

アタイは看守アンドロイドに軽く手を振りガーディアンの後を追った

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ぷりずなー

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・・・・・ガシャァァァン・・・!!

看守、警備のアンロイドやヒューマンの軍人が
ガーディアンをの行く手を防ごうとするが

・・・・・ゴォゥンッ・・・・!!

群青色のガーディアンから放たれるロケットパンチに
アンドロイドは壊され軍人は血みどろになって転がる

・・・・・ガシャン!!

飛んでいったロケットパンチは再び腕へと戻って装着する

 「くそぉ・・・!応援はまだ来ないのか!?」

軍人の1人が部下らしい人間に怒鳴りつける

 「本陸の部隊はテロ対策でほとんど動けないそうです!」

 「なんだと!?この事態とて立派なテロ行為だぞ!!」

 「何度も救援要請はコールしています!」

喧嘩腰で怒鳴りあう上司と部下
プレッシャーで気が動転してるんだろうね
アタイは物陰から状況を見ていた

 (しかしこんな所襲って利点あるのかしら…?
  …もしかして…?)

軍の連中も必死という事は死守しなきゃ
いけないものがあるって事かな?
アタイが辺りを見回すと端末がひとつ目に入る
素早く近づき端末を操作してみた

 「地図地図…っと、出た出た♪え~とこの先には何が…」

・・・・・・・『最終特別房』・・・・・・・・

おお!?なんか秘密炸裂な名前だ!w
…房ってことは囚人がいるにょね…
あのガーディアンはそれを助けに来たという事か

 「さてどうしようか?このままだと奥まで行っちゃいそうだしねぇ
  だからと言って軍の手伝いなんてアタイは御免だし
  そもそも武器はこれしかないしねぇ…」

アタイは手の中のフォトンハンドガンを見つめる

 (でもテロリストをほって置くのもなぁ…)

…よし…軍が全滅したら手を出そう…!(え?
アタイが実にねがてぃぶな計画を出していた次の瞬間

・・・ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!!

・・・・ガシャァァン!!

連続した銃声が響きガーディアンが後ろへと吹き飛ぶ

 (…今の銃声はフォトンじゃない…実弾?珍しー)

・・・・カンッ・・カンカンッ・・カン・・・カラカラカラ・・・・

幾つもの空薬莢が地面に落ち転がる

 「下がってろ…こいつは拙者がやるっスよ」

・・・・ガシャッ・・・!

そう言ったのは両手に二丁のヤスミ2000Hを構えた
頬に傷のある黒いレイキャシールだった


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